重宝される資格

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中小企業診断士

中小企業の経営を支える仕事

人気のある企業というと、誰もが耳にしたことのあるような大企業の場合がほとんどです。
それに対して、中小企業というと、名前を挙げても知らないという方が多いのではないでしょうか。
こうした企業は企業向けの製品や部品などを作っていることも多いので、無理はないかもしれません。
しかし、世界的シェアを持った商品や大企業にはできない独創的な商品・サービスの提供を行っている中小企業も数多くあります。

このようなことから、中小企業の倒産は国としても大きな損失であり、防がなくてはなりません。
したがって、中小企業の経営について助言を行う人物が必要です。
こうした背景から、高いニーズのある職業となっているのが中小企業診断士です。

中小企業診断士は、主に経営コンサルタントとして中小企業の経営に対する診断や助言をするのが仕事です。
そして企業の成長戦略を定め、それを実行するための助言や支援なども行います。
また、公的機関や金融機関、支援団体、商工会議所等への仲介も中小企業診断士の業務です。
このほか、中小企業の経営について、講演や執筆活動などを行うこともあります。

以上のように様々な業務を行う中小企業診断士ですが、その分高い能力が求められます。
経営やマーケティング、組織などに対する深い知識はもとより、経済、財務、法律についての知識も重要です。
こうした知識を繋ぎ合わせ、企業の経営についての分析を行うためには、論理的な思考力も欠かせません。
さらに、中小企業に対しての助言が主な業務であるため、相手に対してわかりやすい説明や的確な助言ができることも求められます。

中小企業診断士になるには

中小企業診断士は人気の高い資格でもあります。
ビジネスマンに取得したい資格を聞いたアンケートでは、必ず上位にこの資格が入ってくるほどです。
中小企業診断士は、経営コンサルタントとしては唯一の国家資格です。
そのため、資格を取っていつかは独立しようと考えている方も多いでしょう。

ただ、国家資格というだけあって、難易度は高めです。
その証拠に、合格率はおよそ20%で推移しています。
試験には第一次試験と筆記式、口述式の2種類からなる第二次試験の二種類があります。
第二次試験は第一次試験を合格することで受けることができますが、口述式の試験を受験するためには、その前に受ける筆記試験に合格しなくてはなりません。

中小企業診断士は、独立して活動している方ばかりではありません。
なかには企業内診断士として活躍している方もいます。
企業にとっては費用のかかるコンサルタントを雇うより、この資格を持っている社員がいてくれた方がありがたいはずです。
したがって、転職や独立する気がないとしても、この資格を取ることで高い評価を得ることができるでしょう。

知的財産管理技能士

企業内外で起こる知的財産関係のトラブルを防ぐ

企業にとって、自社の保有する知的財産を保護することは不可欠です。
この部分がおざなりになれば、どんなに革新的な商品やサービスも価値を失ってしまうでしょう。

企業の知的財産についての関心は高まる一方です。
特に、インターネット普及以降は映像作品や音楽などが著作権者の許可なく配布、公開されるケースが多発しています。
こうしたことから、知的財産保護は世界的な課題ともいえるでしょう。
そのため、知的財産管理技能士という資格が注目されています。

知的財産管理技能士は、知的財産を正しく活用し、管理するための能力を持つ人物のことです。
そして、企業や団体の内部で知的財産にまつわる様々なトラブルを未然に防ぎます。
こうした問題はどの部署でも起こり得ます。
したがって、知的財産管理技能士の存在は企業にとって重要なのです。

知的財産に関する問題では、自社が加害者となることも多々あります。
例えば、知的財産に対する知識のない社員が他社や個人の有するコンテンツなどを無断で使用してしまうケースなどです。
最近では、こうした問題がメディアでも取り上げられるようになったとはいえ、社内での問題意識の共有が不十分な場合もあります。
知的財産管理技能士は他社や一般の消費者による侵害への対策を考えるだけでなく、こうした社員に知識を提供するという役目もあります。

資格を取るには

このように、知的財産管理技能士に対する関心は高まっています。
なかには、この資格を取ってみたいと考えている方もいるはずです。
企業にとっても、自社の社員がこの資格のを取得するのは大きなプラスとなりますので、高い評価を得ることができます。
また、転職を考えている方が取得すれば大きな強みにもなるでしょう。

知的財産管理技能士の資格を取得するためには、国家試験である知的財産管理技能検定を受験し、合格しなくてはなりません。
この知的財産管理技能検定には難易度の高いものから1級、2級、3級の3種類があります。
3級では知的財産管理における初歩的な知識ならびに技能が問われ、2級では中級程度の知識・技能が必要です。
1級は特許専門業務、コンテンツ専門業務、ブランド専門業務の3つの分野に分かれており、知的財産管理における上級の知識や技能が求められます。

3級の試験には厳格な受験資格はありませんが、2級や1級では知的財産管理に携わる職種の実務経験が必要です。
2級では2年、1級だと4年の実務経験が必要となりますが、それぞれ下の等級の資格を取得していれば受験資格は軽減されます。
例えば、3級を取得しているなら2級の受験に実務経験は必要ありませんし、2級を取得済みなら実務経験1年、3級取得済みなら2年の実務経験で1級に挑戦することが可能です。
なお、1級の試験は学科試験と実技試験の2つがあり、その両方の受験が必要です。

キャリアコンサルタント

キャリア形成のためのアドバイザー

社会人の方のなかには、現在の仕事に不満があるという方も多いのではないでしょうか。
このような不満は労働環境や人間関係に原因があることもありますが、ときには現在の職場では自分のスキルを活かす機会がないと感じていることが原因となる場合もあります。
こうした理由から、転職を決心することもあるでしょう。
ただ、むやみに転職しても結局は同じ不満を抱くことになるかもしれません。

こうした悩みに応える職業がキャリアコンサルタントです。
キャリアコンサルタントは個人の能力や生き方、価値観などに基づいたキャリア形成を促すことを仕事としています。
かつての終身雇用、年功序列制が崩壊したいま、自分自身でキャリアを作っていくことが求められています。
そのためには、こうした自発的なキャリア形成を手助けする人物が必要となるのです。

具体的にはどのような職務を行うのでしょうか。
キャリアコンサルタントは、転職や異動、キャリアアップ、人間関係などについての相談から、履歴書の書き方、面接の受け方、自己分析などの指導まで、広範囲にわたる支援を行います。
相談・指導の形式も多様で、個別面談だけでなく、グループワークや大勢を対象とした講義などを行う場合もあります。

キャリアコンサルタントの資格を持っている方は様々な場所で活躍しています。
代表的なのはハローワーク等の公的機関の相談員ですが、それだけではありません。
企業に在籍し、人事部や相談室などで相談を行う方もいますし、教育機関で講師となる方もいます。
もちろん、キャリアコンサルタントとして独立して活動している方もいます。

資格としてのキャリアコンサルタント

以上のように様々な場面で活躍しているキャリアコンサルタントですが、資格としても人気があります。
この背景にあるのは、厚生労働省によるキャリアコンサルタント取得者を増やすという計画です。
これにより、厚生労働省による指定を受けた認定試験や養成講座が誕生しました。
また企業に対し、従業員にキャリアコンサルタントの資格試験を受験させる場合に、その受験料や学習に必要となる講座受講料分の助成金を支給し、資格取得を促したという経緯もあります。

キャリアコンサルタントについての資格もいろいろで、厚生労働省による認可を受けた民間団体による10個の資格の他、キャリア・コンサルティング技能士と呼ばれる国家検定も存在します。
難易度としては、民間団体による資格は標準的なものであるのに対し、キャリア・コンサルティング技能士は国家検定だけあって難しめです。
そのうえ、キャリア・コンサルティング技能士には1級と2級があり、特に1級技能士は指導者レベルともいわれ、さらに高い難易度の試験に合格しなくてはなりません。
なお、資格を持っていない場合でも、研修を受けることでキャリアコンサルタントとして登録することもできます。