資格と実務

スキルアップのための資格取得

みなさんが資格取得を目指す理由は人それぞれだと思いますが、やはり多いのはスキルアップやキャリアアップのためだと思います。
就職はもちろん、転職を希望している場合でも「自分」がどのような仕事ができる人間かということをあらわす指針になりますので、資格を取得しているというのは、証明のひとつとして大きいと思います。
社会人を経験していると、資格だけでなく「実務経験」の部分も重視されます。
これも同じように「自分」がどのような仕事ができる人間かということをあらわす指針になりますので、履歴書の「職歴」というのはとても大切です。
たいていの場合、転職者を採用する場合には「即戦力」が求められているので「職歴」で今までどのような経験をしているかというのが重要になってきます。

資格と実務経験、どちらが重視されるのかというのは、とても気になる問題です。
経験はないけれど資格を取得している人というのは、その仕事や資格に対してとても意欲を持っているということです。
やる気があるというのは、仕事を続けていく上で重要なモチベーションのひとつですので、これは大切な要素であるといえます。

しかしながら、資格を取得するための「勉強」と「実践」では、やはり違いがあります。
知識として知っていれば、実際になんでもできるというわけではありません。
もちろん、資格にもよるのですが、資格を持っていれば即戦力としてカウントしてくれるかというと、残念ながらそういうわけにはいきません。

そのため、仕事の内容によっては、実務経験のある人のほうが優遇されるケースが多いのは事実です。

資格取得は意味がない?

では、資格取得に意味がないかといえばもちろんそんなことはありません。
実務経験が職歴に書かれていたからといって、その実務経験で「どの程度のことができるのか」というすべてがわかるわけではありません。

たとえば、経理の経験者を募集している会社があるとします。
しかし、経理作業というのは、多岐に渡ります。
小口の管理から、給与の計算、源泉徴収票の発行など、決算のラストまですべてできる人もいれば、勘定科目を使った入力作業のみでも経験があると言う人もいます。
どちらも経理経験者であることは本当のことですが、会社がその人に任せたいと考えている仕事をクリアできるスキルを持っているのかという保障は、本人が「できる」という言葉を信じるしかなくなってしまいます。

しかしここで簿記の資格を持っているということであれば、少なくとも基礎知識は絶対に持っているだろうという根拠になります。
実際にできる人でも、それが本当にできるかどうかというのは相手に伝えるのは難しいことです。
同じ条件であれば、資格を持っている人を選びたいと感じることでしょう。
そのため、実務経験が豊富な人であっても、資格という証明を手に入れることは大切であるといえます。